歯周病:プラークコントロール(歯垢除去)について(1)

ブッラシング指導において目指すべき真のゴールは「ブラッシングの上達」ではなく、あくまで「セルフケアによる適切なプラークコントロール」であり、すなわち「プラークコントロールによる感染コントロール」であることをわすれてはいけない点であると思います。

また、プラークコントロールの方法はブッラシング以外にもいくつかあります。例えば、染め出しを実施した結果、プラーク付着が歯間部に限定されていれば、ブッラシング指導においては歯ブラシではなく、ワンタフトブラシやデンタルフロスを最初の選択にすることで、より効率的で確実なセルフケアにつながると思います。

あるいは、う蝕リスクが中等度以上であれば、積極的なフッ化物応用とミネラル供給による歯質強化、シュガーコントロールや唾液分泌促進に必要なライフスタイル改善に関する提案をすることも大きなポイントになるでしょう。

その際には、フッ化物の効果的な使用法(有効量、洗口時の水量と時間、フッ化物濃度を薄めない使用法など)や、リスクに応じたフッ化物製剤の組み合わせと使用後の口腔内フッ素濃度の違いについてのしっかりした説明を提供することが、指導側に必要になります。ちなみに、翌朝の唾液中のフッ化物濃度を最も高く維持出来るのは「フッ化物配合歯磨剤」+「フッ化物配合洗口液」の組み合わせとなります。

以上の事柄を踏まえた上で、それらを上手く応用したプラークコントロールについて一口に表現すると「侵襲しない」ことだと思います。「侵襲しない」とは過剰なブッラシングによって歯肉退縮をさせない、エナメル質を摩耗させない、脱灰病変部を破壊しない、補綴修復物を傷つけない、ということになります。

ですから、磨き方よもむしろ「侵襲してほしくない場所」を伝えることが大事であると思います。つまり、ブッラシングしてほしい箇所よりも、ブッラシングし過ぎてはいけない箇所を最初に伝えること云うことは、歯と歯周組織の安全をまず確保すると云うことだと言えるのではないでしょうか。



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