より良い歯磨きを(3)

歯磨き指導後、どうしても効果が見えない場合、指導側からすると「こんなに言っているのにやってくれない」と感じてしまうことがあると思います。

実は「指導側の伝え方に問題がある」場合もあるように思います。そして「伝えかたが悪かったかもしれません」とお話してから、もう一度歯磨き指導をしてみれば、患者さんも「次は磨けるようにもっと頑張っていこう」と意識して、気をつけて磨くようになるかもしれません。そうすれば、自然と歯磨きへのモチベーションも継続できますし、来院時に歯磨き指導の効果をチェックすることもできます。中には、歯磨き指導を何度やっても、どうしてもできるようにならない方もいますが、そういう方にはまず「ワンポイント・アドバイス」的な感覚で一番興味を持ってくれそうな部位や方法を何か一つ指導の対象にするようにしましょう。

一口で言うと、はなしの「とっかかり」を掴んでもらうと云うことになるのではないでしょうか。
また、歯磨き指導直後は頑張って磨いてもらえますが、どうしても時間とともに危機感が薄れ、できるようになっていたプラークコントロールが上手くできなくなっていきます。そんな時に「みがき残しが増えていますよ」と何気なく伝えられるような関係性であることも必要です。

すなわち、患者さんがきちんと話を聞いてくれるような信頼関係の構築は、歯磨き指導を成功させるための大前提です。その信頼関係があるからこそ効果的な歯磨き指導が実現すると同時に、歯磨き指導を通して患者さんのお口の健康を保つことができれば、信頼関係はより強く、厚いものになっていくことと思います。我々歯科医療従事者は、当然のことですが口の中について多くの専門的な知識を持っています。それを、患者さんの個性に合わせて柔軟に考えられるよう、知識の引き出しを沢山持てるようになることが理想です。「歯ブラシはこれ」「磨き方はこう」と決めつけるのでなく「この患者さんにはどういうやり方が合うのか?」ということをいつでも考えられようになることが大切と思います。

そして欠かすことのできない事として、患者さんが定期的に通いたくなる医院であることです。
我々歯科医療従事者がどんなに頑張って歯磨き指導をしても、患者さんが「行きたくない」と思う歯科医院では意味がありません。その環境と云うか雰囲気作りは、全員が一丸となって考えなければならない事だと思います。次回はその「医院作り」について少し考えてみたいと思います。



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