より良い歯磨きを(2)

歯磨きを行う上で欠かせないことの一つが「どのような歯ブラシを使うか」です。歯ブラシを選択する際は歯科医師や歯科衛生士の好み=「自分が好きだから」と云う理由で選ぶのではなく、あくまでも患者さんの口の中を考え、それぞれの患者さんに合ったものを選ぶことが大切と思います。

その患者さんに合うと思う歯ブラシを選択して、正しい当て方を教えてあげると、患者さんも気持良さを実感するので、自然と磨き方も変わってくるはずです。

どんな歯ブラシもいろいろな考えのもとに作られていて、それぞれ素晴らしいものを持っていると思います。ただ「これさえあれば誰でも完璧にプラーク除去できる」と云うものは残念ながらありません。ですから、患者さんのお口の状態や性格に合わせて、適切な歯ブラシを選択してあげて、まずはそれを使ってみて頂きましょう。

実例として、なかなか歯磨き指導の効果が見られなかった患者さんが高級なものが好きだと知って、試しに高級な毛を使っている歯ブラシを紹介して使って頂いたら、意識が変って磨けるようになったと云うこともあります。磨く時間帯ごとに使う歯ブラシを変えてみるのも良い方法と思います。

朝は忙しいからヘッドの大きいものでささっと、昼は歯間ブラシとうがい、夜は鏡を見ながらコンパクトヘッド歯ブラシを使って丁寧に、というように患者さんの生活に合わせた処方を考えてみると良いと思います。また、歯ブラシを処方する前に、患者さんには「何種類か歯ブラシを使って頂くので、1.000円前後(歯ブラシ2~3本くらい)かかるかも知れません」と伝えておきましょう。歯磨きも意識が高まっている時であれば、理解していただけるはずです。

これを最初に伝えておくことで、患者さんも抵抗なく色々な種類の歯ブラシを試すころが出来ますし、その中から患者さん自身がプラーク除去がしやすく、磨いた後に気持ちがいいと感じるような、お口に合ったものを見つけることも出来のではないでしょうか。

近年「電動歯ブラシ」や「音波歯ブラシ」なるものが、各メーカーから発売されています。尖端に装着した歯ブラシの動き方や形状も色々ありますが、共通していることは「機械が磨いてくれる」と云うことです。それを持った方は、今ご自身がどこに歯ブラシを当てているかということだけを意識してもらうだけで、清掃は勝手にブラシがやってくれます。

また、設定時間ごとに回転が変化したり、振動回数が変ったりして、磨き始めてから何分経過したかが分かるようになっているタイプがほとんどだと思います。最新のモデルでは、振動の強さが切り替えスイッチで選べるように設計されているものもあり、有名一流メーカーの品であれば、それぞれに特徴があり優劣はつけられません。これも、手用歯ブラシと同様に自分に合ったタイプが良いと思いますが、本体価格が手用ハブラシよりはるかに高額ですので、量販店などを見てみるといいかもしれません。

これらのブラシと手用ブラシを使い分けてより効果的な歯磨きが期待できるのではないでしょうか。



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