効果的な歯磨きの難しさ(2)

私たちはどうしても、セルフケアが「できているか」「できていないか」と云う目の前の事実だけをみてしまいがちです。そして「できていない」ことばかりに意識が集中してしまう傾向にあると思います。

ところがその事実の背景には、それぞれの患者さんに特有の「できていない」事情があることを考えなければいけません。「やりたい」けど「できない」。「やらなければ」と頭では分かっているけど「やりたくない」。あるいは「やっている」けれども「結果がでない」。

結果は「できていない」のだとしても、その前段階として「やりたい」「やらなければ」「やっている」と云うポジティブな意識があるのであれば、そこは認めて差し上げるべき点ではないでしょうか。

結果だけを見て「どうして磨けないのですか」「これでは治せませんよ」と言ってしまっては、患者さんも「この人は分かってくれない」「もうこの人の話は聞きたくない」と感じてしまい、コミュニケーションは不成立となり、有効なコンサルテーションはできません。

一人一人の患者さんにはそれぞれ異なる価値観やライフスタイルがあり、「セルフケアができない」理由にもそれぞれの背景があることを知りましょう。そして、そうした患者さんの個性に寄り添うことが肝要と思います。セルフケア指導の第一歩は、そこから始まるのではないてしょうか。

この仕事は経験やキャリアが必要とされ、一朝一夕に出来ることではありませんが、日々の診療を通して患者さんから「学ばせていただきましょう」歯科医も、歯(硬組織)の治療中でも、対顎の歯の様子や粘膜の状態にも目を向けてみると、意外なものに遭遇することもあり、それが新しいヒントとなることもあるかも知れません。

まずは、患者さんの負担にならないように興味を持ってもらうことを心がけたいと思います。



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