効果的な歯磨きの難しさ(1)

歯のケアで最も重要で、日々患者さん自身で行って頂く歯磨きは、今まで何十年と云う月日行ってきた「習慣となったやり方」と云うものが存在しているのではないでしょうか。

磨き残しを発見する赤い染め出し液を用いて、ご自身の磨き方の不十分な箇所を容易に発見し、その部分を歯ブラシ等できれいに清掃をして頂きます。これを「セルフケア」といいますが、このセルフケアの成功と継続には、患者さんが自らの意思で行動する能動的な力が必要です。

これがなかなか難しく「こうすればうまくいく」という正解はありません。なぜなら、患者さん一人一人にはそれぞれ個性があるからです。

患者さん一人一人の個性とは「口腔内に対する価値観」「口腔内の状態」そして「ライフスタイル」です。中でも「価値観」と「ライフスタイル」は患者さんの口腔内を見ているだけでは分かりません。これは、患者さんとのコミニュケーションをとる中で私たちが引き出していく事柄です。

例えば「口腔内はそこそこでいい、虫歯になったら治せばいい」と云う方もいれば「親が歯のことで苦労しているから自分は絶対に虫歯にはなりたくない」と云う方もあり、また「見ためも含めて常にベストな口元でカッコ良くいたい」と云う方もいます。「ライフスタイル」は例えば「仕事が忙しい」のか「生活に余裕がある」のかで使える時間に差が出てきます。「独身」か「既婚」か「お子さんがいるのか」など環境の違いで自身にかけることが出来る予算がかわります。

それぞれの患者さんの価値観やライフスタイルによって、また人生設計や時間軸にあわせて、ご自分の口腔ケアに対する意識は変ってきます。価値観に余りに隔たりがある場合、残念ながら早くに限界が来てしまいますが、それをどこまで意識を引っ張って、理想的な本来あるべき姿に近づけられるかが、私たちの戦いと云えるでしょう。



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