フッ化物とう蝕予防(3)

乳歯が全て生えて後、6才臼歯と云う大人の歯も萌出して永久歯への交換など、口腔状況がめまぐるしく変化する3歳から小学生までの幼少期では、乳歯はもちろんのこと、幼若永久歯はう蝕リスクが高いため、その後の歯質・歯並びへの影響や、生涯を通じた口腔ケア習慣の観点からも、積極的な予防が必要とされます。

平均的な発達レベルの3歳は「ブクブクうがい」をして吐き出す能力が備わってくる時期です。口の中に入った歯磨き剤を全部飲み込んでしまう心配がなくなるので、歯ブラシに歯磨き剤を付けて磨くセルフケアを始めることが出来ます。

ただし、当然ながらプラークを完全に除去できる段階ではありませんので、保護者の仕上げ磨きが必要です。3歳からの仕上げ磨きは、寝かせた状態で行う「寝かせ磨き」から、立たせた状態で行う「立たせ磨き」に移行していきます。自分で磨くのと同じ姿勢で磨き方が学ぶ事が出来ます。

また、3歳は歯科医院でのフッ化物の歯面塗布もきちんとうけられます。つまり3歳は、塗布と歯磨き剤の2つのフッ化物応用を行いながら、4歳からのフッ化物洗口開始に備える年齢と云うわけです。その一方で、3歳と云う年齢は保護者の手を離れて近所の友達と遊んだり、戸棚にはお菓子があることがわかってくる時期でもあります。それまでは保護者の管理下で時間を決めておやつを与えていたのが、そうもいかなくなってきます。

さらに、口腔内は、全ての乳歯の萌出が完了して一番奥の乳歯(Eと云う)と奥から二番目の乳歯(Dと云う)の間のう蝕リスクが高まります。そして、5歳頃には、子供にとって最もう蝕リスクの高い第一大臼歯が萌出し始めます。

以上のことから、3歳と云う年齢はフッ化物応用によるう蝕予防を自身で始める絶好の時期であるといえるでしょう。低年齢児からフッ化物によるう蝕予防に取り組むことで、う蝕リスクの高い混合歯列期をうまく乗り越えることが期待できます。
厚生労働省の「フッ化物洗口ガイドライン」でも4歳からのフッ化物洗口開始を推奨しています。



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