フッ化物とう蝕予防(1)

近年、子供のう蝕罹患率は低下したものの、う蝕は抜歯原因の33%(う蝕に起因する破折も多いので、実質はさらに高率)を占めており、歯を失う大きな原因の一つであることには変わりありません。 また、各年齢層においても、処置完了、未処置を含めたう蝕の保有者は、20歳以上の年齢層では80%を超えています。

う蝕は長い間「小児の歯科疾患」と云われ、その対策として乳歯へのフッ化物塗布などが行われてきています。しかし、中高校生以降の大幅なう蝕増加や、平均寿命が延びる中での歯周病に伴う根面う蝕の増加などは、歯科医療の新たなる課題となりつつあります。

う蝕は決して過去の疾患ではなく現在進行形であると云えるのではないでしょうか。
そのう蝕予防の一環として、現在市販されている歯磨剤の多くにはフッ化物が配合されていますが、より積極的なう蝕予防、歯質強化のためには、それぞれの年齢に応じたフッ化物の応用が効果的です。

最も手軽で全年齢層に有効な、水道水にフッ化物を添加・飲用する方法(フロリデーションと言います)がお行われていない日本では、う蝕予防のためには複数のフッ化物製剤の利用を行った方が良いのではないかと思っています。



クリニック案内ページへ

歯科治療ガイド HOME に戻る

PAGETOP