「歯ブラシ+歯間ブラシ」の効用(3)

日本でも時代とともにオーラルケアの重要性が理解され、歯ブラシでのブラッシングへの意識は確実に向上しつつあります。しかし、歯間ブラシを使った歯間部のプラークコントロールの重要性は、まだまだ周知されていないと感じます。歯科の教科書でも、表面的にしか触れられていないのが実情です。

さらに、歯科院サイドのスタッフが歯間ブラシの重要性が理解できたとしても、実際に臨床現場で患者さんにどう指導し、理解を得るかが大きなポイントになると思います。

歯科医師や歯科衛生士が、歯間ブラシによる歯間部プラークコントロールの重要性についての知識を持っていても、最も大切なポイントは、患者さん自身が実際に毎日使ってみることです。実際に自分で使ってみると、口の中に入れた時の感覚や、歯頸部に沿わせる時の手の角度、歯間部をみがききるのに掛かる時間など、実感を伴った説明ができれば、患者さんへのアドバイスも説得力が増すものと思います。まずは模型でやってみせて、実際に自分の口腔で毎日使用してみましょう。

また、歯間ブラシには各種のサイズがあり、患者さんの歯間に合わせたサイズの見極めも重要となります。一般的に、健康な歯間部には極細タイプ(4SやSSS)を歯周病などで歯間部が広い場合や欠損歯がある、矯正装置やブリッジを使用している場合などは、それぞれの状態に合わせてSS~LLまでを使い分けをします。いずれの場合でも、患者さんのお口の中を見ながらどのサイズが適切かを評価することが大切ですが、概ね実際の歯間よりやや小さめ(細め)の歯間ブラシを選択した方が良い事が多いと思います。

患者さんに歯間ブラシを指導しても、モチベーションが下がるにつれて「今日は歯ブラシだけでいいか」と、つい使わなくなってしまい、習慣化しないケースも多く見られることも事実です。そこで推奨されるのが「歯ブラシによるブラッシング前に歯間ブラシを使用する」と云うことです。歯間ブラシやデンタルフロスを「補助的清掃器具」と言う場合がありますが「補助」という言葉がついていりことで、その重要性を本質的に理解することが難しくなります。

したがって「歯間部清掃器具」と言うべきではないかと考えます。一人でも多くの患者さんの歯間ブラシの使用の習慣化を望むところです。



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