口腔ガンの早期発見(2):一般歯科医が日常診療の中で口腔がんの早期発見にどのように関わっていけばよいか。

一般歯科医が日常診療の中で口腔がんの早期発見にどのように関わっていけばよいか。江戸川区の活動を参考にしながらそのポイントを見たいと思います。

江戸川区では、口腔診査の講習を受けたうえで集団検診による実地訓練を行った一般歯科医(口腔がん検診認定医)が、自院で一次と二次検診を受け持っています。

一次検診は問診、触診、視診によって行われ、その結果、口の中の異常が疑われるときは二次検診として口腔内細胞検査を実施しています。(明らかな異常がある場合は二次検診を行わず高次医療機関などに紹介)この検査は一次検診で気になる部位の表面をブラシでこすり、ブラシに付着した細胞を検査機関に送付し、細胞異型性の状態を判定してもらうものです。江戸川区ではこの結果、細胞に異型性が認められる場合は連携している高次医療機関または江戸川区の耳鼻咽喉科医院に紹介し、口腔がんの確定診断と治療につなげています。

口腔がん検診で一般歯科医に期待されるのは、不特定多数の人の中から疑わしい人を拾い上げるスクリーニング機能です。
二次検診として行われる口腔内細胞検査もスクリーニングが目的で、口腔がんを確定診断するための検査ではありません。患者さんに検査の目的や結果を説明するときも、がん=死のイメージが強い病気の筆頭ですから、異型性が認められる患者さんに対して「がんの可能性がある」といった強く断定的な言い方は避けて「疑わしい細胞があった」などの婉曲な表現を使うなど「患者さんファースト」の考え方に留意したいものです。

また、細胞診の結果が陰性(良性)だったとしても触診や視診などから疑いがぬぐえないときは、もう一度細胞診を実施する、経過観察を続ける、高次医療機関に紹介するといった対応も大切と思います。



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