口腔ガンの早期発見:口腔ガンの罹患数は30年前の約3倍に

口腔ガンは日本でも増加傾向にあります。現在は口腔ガン検診がないため、これを増進するための歯科診療所の役割に動きが出てきました。簡便な口腔内細胞診検査も登場したことから、一般歯科医が口腔ガンの予防と早期発見に関わることが大きく期待されてきています。

口腔ガンの罹患数は30年前の約3倍になっており、日本人の2人に1人はガンに罹患する時代となり、希少ガンといわれていた口腔ガンも毎年約7.000人が発症しています。(科学的根拠に基ずく口腔癌診療ガイドライン2013年版)

これは子宮頸ガンと同じくらいの数であり、決して珍しいガンではなく、今後もさらに増加すると予測されています。また、早期に適切な治療えお行えば5年生存率は90~95%といわれているにもかかわらず、毎年3.000人余りの方が亡くなっています。これは体内のガンとは異なり、口の中を直接観察して調べることの出来るガンであるのに、早期に発見されていないことを意味します。

この原因の一つには、口腔ガンに対する認識が、一般の日智はもちろん口の中を容易に観察できる歯科医にも広まっていないことが考えられます。進行してからガンが見つかると、話す・食べる・飲むといった大切な機能に支障をきたすほか、ガンの手術後に顔や首などに大きな傷跡が残り、これまで通りの生活が出来なくなってQOL(Quality of Life)も著しく低下します。こうした観点からも口腔ガンを早期に発見することはとても重要です。

のためには、検診が大切になります。東京都江戸川区では全国の自治体に先駆けて口腔ガン検診を導入しています。その体制整備に尽力されてきた江戸川区歯科医師会では「歯科医が歯だけを診る時代はおわりました。口腔ガンを疑う目を養い歯科診療所が口腔ガンの予防と早期発見の最前線基地になることが必要である」と示唆しています。江戸川区はこの実績を高く評価し、2015年4月から歯科診療所での個別虚空ガン検診を、区の委託事業として開始しました。過去8回実施した集団検診では1.031人が受診し、3人に早期の口腔ガンが見つかりました。個別検診の受診者はすでに1.864人に上がり、3人に口腔ガンが見つかっています。

これは子宮頸ガンなど他のガンと比べてもかなり高い検出率です。住民の利便性が高まったことで受診率が向上しており、早期発見の人数が増えることが期待されています。



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