歯ブラシ選び(1):「使ってみたい」と患者さんが思う歯ブラシを一緒に考え、選ぶ

口腔ケアの基本と言えば「ブラシング」であり、歯ブラシはその基本・必須アイテムとなります。

市場にはさまざまなタイプの歯ブラシが存在し、患者さんは自由に歯ブラシやその他のセルフケア製品を購入することができますが、購入した歯ブラシで「今の症状を改善できるのか」となると疑問が残ります。

日々の診療において口腔管理を担う歯科医師や歯科衛生士は、各々の患者さんの症状に適した歯ブラシを選択することが重要と思います。そのためにはまず、個々の患者さんの口腔内をじっくり・しっかりと観察し、把握することが大切と思います。もちろん、目で診るだけではなく、触診も行い、歯肉の弾力性など細かく診ていきことが大切と考えています。

また、口腔内写真やX線写真も見ることで「変化に気付く目」を養うことも重要と思います。変化に気付くからこそ、大きなトラブルを回避することができ、患者さんとの信頼関係も構築することができるのだと考えます。

ブラッシング指導を開始する患者さんへの歯ブラシ選択で最初に行っていることは「患者さんが今、自宅や職場でどのような歯ブラシを使用していりか」を把握することです。使用中の歯ブラシを一度見せていただくことで、どれくらいの期間使っているかや、ヘッドの大きさ、ネックの長さ、毛の種類、毛先の形状や広がり方など、多くの情報を得ることができ、これから行うブラッシング指導の参考になります。

また、良いと思って紹介した歯ブラシでも、患者さんが長年使用した歯ブラシとあまりにも形状がかけ離れたものであれば、違和感を覚える患者さんもいます。ブラッシングは患者さんの生活の一部ですから、違和感ではなく「スッキリ」や「気持ち良い」と云う感覚を持っていただきたいところです。

たとえば、様々な口腔内状態に適応する先端極細毛のL社製歯ブラシは、紹介するとリピートして購入いただくことが多く、比較的誰にでもお薦めできる歯ブラシであると感じています。

その中drもMタイプとHタイプをプラーク付着や歯肉の状態により、適宜選択しています。また、毛先がしっかりしたものや親知らずまでとどくネックが長いタイプ、歯列不整や嘔吐反射にお困りの方には、ヘッドが小さく設計せれたタイプをご紹介しています。

いずれの歯ブラシを選ぶにせよ、まずは実際に使用していただき、使用感を確認した「使ってみたい」と患者さんが思う歯ブラシを一緒に考え、選ぶことが大切と考えています。

そした、次の診療時に、必ずその後の使用感をお聞きして、そのまま使い続けるにか、他の歯ブラシに変更するのか、また状況変化に伴って歯ブラシを変更する必要があるか等、常に考えて判断していくことが、ブラッシング指導には不可欠なことであると考えています。

 



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