より良い歯磨きを(6)

毎回色々なお話を致しましたが、指導する側として一番大切なことは「患者さんの目線で考える」ことであると思います。

「歯磨き、これで完璧!」的なマニュアルが欲しいと云う声を聞くことがありますが、歯磨きに「これさえあれば誰でもプラークが完璧に除去できる」ものが無いように、歯磨き指導にも誰にでも通用するマニュアルはありません。これまでお話してきたことも、実践している「流れ」をお話してきただけで、それぞれの歯科医師や歯科衛生士等の歯科医療従事者たちが、個々の患者さんに合わせて応用する必要があると思います。

どう説明をしたらよいかなかなかわからないと云う場合は、まずは、虫歯・歯周病についての説明を完璧にできるように練習することからがスタートであると思います。

実際、一連の説明をやってみると分かりますが、ダラダラと説明をしていては、限られた時間内に収まりませんし、短縮しすぎても、患者さんが歯磨きの大切さを理解できません。家族や友人を患者さんに見立てたり、説明を録音してみたりなど、練習を重ねて自分なりの説明方法を完成させていくことになると思います。そこでやっと、個々の患者さんに合わせた説明を考えられるようになると思います。

歯科医療従事者、特に歯科衛生士さんの中には仕事をする上で「美しく奇麗に働く」と云うことをモットーにしている方も多いのではないでしょうか。

ここで言う「美しく」とは、見た目の問題ではなく、背筋を伸ばして「姿勢を美しく」することを意味します。例えば、口腔内をクリーニングする際、正しい姿勢で器具類を扱うことが大切ですし、患者さんとお話をする際にも姿勢良く、きちんと向き合うことが大切であると思います。「奇麗」とは、患者さんの口腔内をキレイにすることと、清潔さを保つと云う意味も含んでいます。

さらに、院内を清潔にすること、歯科医療従事者の手指や各種器具の清潔を保つことは、院内感染を予防する上で重要になります。そして、「働く」は「働き続ける」と云う意味でもあります。

特に、歯科衛生士さんの仕事は、結婚や出産でライフステージが変っても続ける事ができる仕事です。
歯科衛生士さんに限らず歯科医療従事者の方々は、歯科医師との二人三脚であり、時には大変な事もあるかもしれませんが、大きな誇りを持って一生続けることが出来る仕事の一つではないでしょうか。患者さんの明るい未来のために、一緒に頑張りましょう。



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