小学校の歯科健診での傾向(4)

今回は、子どもの歯肉炎対策をいかにして行うかについて考えてみたいと思います。
定期的な歯肉炎治療とメインテナンスを行うことは大前提として、問題はその内容となるのではないでしょうか。「親の協力を得る」と云う観点から、歯科診療室には親子で一緒に入ってもらう方がベターと考えます。

即ち、こちらがどのような指導をお子さんにしているかを見てもらう必要があると思うからです。
そして、歯磨き指導は、子ども一人一人の性格や状況に合わせた内容として実施されます。

ここで重要なのは、咬合面、舌側、頬側、前歯、歯頸部と云った専門的な用語を一旦脇に置くおこが必要だと思います。歯科医院側がそれに基づいて指導を行うことは当然ですが、患者さんとっては、ほとんど理解不能な世界だと思います。例えば、ある歯科医院で通院してくる子どもに「歯ぐきも磨くように」と指導した時「歯ぐきってどこ?」と聞く子どもさん(小学生)がいるそうです。その子どもさんにとっては、口の中は「歯」と「それ以外」なのかも知れません。

しかも歯肉炎がある場合には痛みもあるでしょうから「どうして痛い歯ぐきを磨くのか」と云う気持ちになるのかも知れません。

これと共通するのが「血が出るから磨かない」と言って、歯磨きをなおざりにしてしまっている我が子を黙認してしまっている親の存在が大きな問題の一つとなっています。

歯科の現場では、親側の意識を高めてもらうためにはどのような接し方がよいのか、家庭に帰ってからも、診療室内での意識を維持してもらうためにはどのように話をしたらよいにか、もちろん、オールマイティな方法はありませんが、身体他部の出血を伴うケガと違って、直ぐにその場(家庭での食後)で歯磨きの話をはじめてもらうことの難しさを感じています。

「歯は親からもらった財産」であることを、日々生活の多忙を極めている親側も子ども側も、できるだか早期に気付いてもらい、歯肉炎などの歯科疾患は「予防可能な病」であると云う認識を根付かせていきたいと考えます。



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