小学校の歯科健診での傾向(1)

フッ化物配合の歯磨き剤が普及したこともあって、全国的にはう蝕は減少傾向にあると云っていいと思います。文部科学省が実施している学校保健統計調査のDMFT指数(12歳児の永久歯の一人当たり平均虫歯経験指数)からもはっきりしています。

ここ20年のデータを見てみると、平成3年で4.29、10年後の平成13年で2.51、さらに10年後の平成23年で1.20となっています。厚生労働省が2000年にスタートさせた「健康日本21」では、12歳児のDMFTを1以下にしようと云う目標を掲げてきましたが、残念ながら達成とはなりませんでした。そのため、来年度からスタートする「第2次健康日本21」でも、同じ数詞目標をあと10年かけて達成することになっています。

ところが、ある地域での小学校と中学校のDMFT指数は、それぞれ0.13と0.22(共に平成23年)となっており、国の目標を大幅に上回ることが出来ています。小学校はだいたい5~11歳、中学校はだいたい12~14歳(共に春の健診時)と年齢に幅があるので、12歳時の数値である文部科学省の統計と単純に比較出来ませんが、いずにしても良い結果であると思います。

良い結果が出ているのには理由があります。それはフッ化物洗口の実施です。その地域では、平成3年から、フッ化物洗口を保育園、小学校、中学校で実施しています。(保育園は毎日法、小・中は週1回法)。

保育園から始めているのは、フッ化物洗口の開始時期によって、その後のう蝕抑制率が大きく変わるからです。小学校1年生から開始した場合の抑制率は、38.3%にとどまりますが、4歳時から開始すれば、78.9%まで抑えられると云うデータもあります。

わずか2年ではありますが、この差は大きいと考えます。さらに、昼食後の集団での歯磨きも行うよう指導していくことが大切な点と思います。



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