歯周病:プラークコントロール(歯垢除去)について(2)

ブラッシング指導を受けた患者さん方に指導中に感想を聞いてみたところ、気になる返答が返ってきました。指導時に「普段通りにみがいてみてください」と、言われることに抵抗を感じることがあるそうです。

患者さんにしてみれば「自分の方法を否定される」「みがいた後にどうせ注意される」などネガティブな気持ちになってしまい、セルフケアに対する意欲が沸きにくくなってしまうと云う落とし穴があることに気が付きました。

そこで、実践しているのが、術者からのワンポイントアドバイスによる指導です。例えば、歯ブラシの先の部分を使った磨き方や逆の根元部分を使った方法や、ブラシを小刻みに細いストロークでの方法を指導することがあります。

患者さんに対して「○○さんにはこのようにして、この部分をこうやって磨いてみて下さい。如何ですか」とお話させて頂くと「自分で磨くのとは違う」「気持ちがいい」など新鮮な驚きを感じてもらえば、自然と「ブラシのどの部分を使ったんですか」「どうやって動かしたんですか」と云う能動的な姿勢になって頂けると思っています。

更にブラシングには「感覚」も大切な要素になります。
その一つが「音とリズム」にあります。歯面と歯ブラシの距離感や角度、そしてブラッシング圧が適切であれば、歯ブラシは自然とスムーズに前後運動しますし「シャカシャカ」と云う小さく心地よい音と軽やかな一定のリズムになります。このような「感覚」を意識してもらうことは、ブラシング時に力が入り過ぎる患者さんにも効果的です。音とリズム以外にも「今ブラシが当たっていりのは歯肉なのか歯なのか」を感知することの集中して頂くようにお伝えすれば、自然と歯ブラシの動かし方も繊細になってくることと思います。

また、ブラッシング時の姿勢も大切な要素の一つになります。無意識的には、つい肘を張って腕全体でガシガシと力強く磨いてしまう方でも、脇を閉めて肘から手首の先だけで磨くようにすれば、それほど力は入りません。

ですから「鏡に自分の磨いている姿を映しながら磨く」とよいのではないでしょうか。
プラスワンポイントとして「美しいスマイルラインで磨く」とをお勧めします。

歯磨き時には口を閉じる方も多くいらっしゃいますが、口元を少し開いておくと、磨く箇所がよく見えますし、自分の唇でブラシに余計な圧を掛けることもなく、さらに口腔周囲筋のトレーニングにもなります。今日からブラシングが楽しくなってくると思います。



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